●考え方・感じ方を変えてみれば
とは言っても、私の場合いくら健康であることを想像しようと思っても、現実に具合の悪い症状がある訳ですから、それが難しい訳です。
そこでやってみたのが感謝の先取りという方法です。
私は若い頃、この感謝という言葉がとても嫌いでした。嫌いというよりアレルギー。
とりわけ、全共闘運動にも傾倒し、被害者意識の固まりでしたから、感謝なんて言葉は、全く受け付けませんでした。
「おい、感謝しろ!」なんて上位のものが、恩を着せるために使う言葉くらいにしか思ってなかったのです。
しかし、何千年も前から、世界の賢人達が、感謝することの大切さを繰り返し、伝えていたのです。
きっと何かあるに違いないと・・・。
常識的に考えてみれば、私達は、何か望みが叶ったら、感謝の気持ちが自然と湧いてくるものです。
例えば、よく野球のヒーローインタビューのお立ち台に立った人や、ゴルフのトーナメントで優勝した人が、インタビューに答えて『感謝します』と言っていますが、これが自然の心の動きでしょう。
志望校に受かった時や、仕事で目標を達成した時、あるいは大好きな人から愛を告白された時なども、感謝の気持ちでいっぱいになりますね。
もし私も、何か治療を施して、一瞬にして症状が消え去ったなら、感謝の気持ちでいっぱいになるでしょう。
このように、何かいい結果が得られた時、人は自然に感謝の気持ちが湧いてくるのです。
反対に、期待通りの結果が得られなかったら、がっかりして気落ちするのです。
そして、またイライラの悪循環。これが普通の心の動きです。
でもこれでは、永遠に救われませんね。
どんなに症状がつらくても、つらい、つらいという感じ方を消し去る必要があるのです。
考え方、感じ方を変えて、イライラしないようにすることです。
実際、心というものは不思議なもので、同じものでも、受け止め方でいくらでも変わるものです。
売れないセールスマンにとって雨はうっとうしいものですが、日照り続きで、ずっと雨乞いをしていた農家の人にとっては、まさに恵みの雨となるのです。
寒いときに、急に冷水をぶっかけられたら、それはものすごいストレスになりますが、健康のために、水浴びをしている人にとって、それは大変爽快なものになるのです。
サラリーマン時代、義務感でいやいやながら仕事をやっていた時は、客からの電話はうっとうしいものでしたが、独立して自分で事業をやると、同じ電話がとても嬉しいものになるのです。われながら身勝手なものですね(笑い)
ヨガを指導していた時、立ち姿勢で両手両足をいっぱい広げて、中腰になってしばらくじっとしているポーズを、時々みんなにやってもらっていました。
これが1、2分の短時間なら、何の問題もないのですが、10分、15分とじっとしているともう足はがくがく、腕もよれよれとして来ます。
そんな時「はい!何千年も大地に、しっかりと根を下ろしている大木だと想像して下さい!」とイメージしてもらうと、すっと気持ちが楽になるのです。
ヨガは、実は体操をやっているのではなく、いろんな難しい苦しいポーズをやっている間、いかに心を転じ、呼吸をコントロールして、気持ちよく感じるようにするか、訓練しているのです。つまり考え方と感じ方を変える練習をしているのです。
まさに「人生は、心一つの置き所」の訓練です。
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